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【プレミアリーグ】恐ろしいほど手堅い勝利

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プレミアリーグ第21節 vsシェフィールド・ユナイテッド

マンチェスターシティ 1-0 シェフィールド・ユナイテッド
得点者:ジェズス(9分)

「シティにとって嫌な相手」という印象は今日も変わらなかった。9分にフェランの粘りからジェズスが押し込み幸先よく先制したシティだが、その後はボールは保持するもチャンスを作れない展開が続いた。1点差では何が起こるかわからない。そんな状況で終盤を迎えたシティだったが今日も守備は集中していた。相手にカウンターのチャンスすら与えず、終盤の放り込みにも非常に落ち着いて対応し、無失点に抑えた。一方のシェフィールド・ユナイテッドは、7~8割ボールを持たれることは想定内で、奪ったボールをカウンターやセットプレーに繋げ、いかに少ないチャンスを生かすかがポイントだった。だが、シティの切り替えの早さと連動したプレッシャーの前にチャンスを作ることができず終戦。ウノゼロでシティが勝ち点3を獲得した。

5-3-2に苦戦するワケ

To play Sheffield is always uncomfortable for us. That system, the 5-3-2 is difficult to attack.

シティはシェフィールド・ユナイテッドにいつも手こずる。その理由は5-3-2の守備にある。シェフィールド・ユナイテッドの基本は3CBの前に3枚の中盤を置き、さらに前線に2トップが並ぶ形だ。ペナルティエリアの幅に8人が入り大外をWBが担当する。これだけ中央に人が密集するとどうしてもボールの動きは外回りになる。その上、5-3のブロックはスライドが早くギャップやライン間でのプレーをさせてもらえない。シティは、ボールをテンポよく動かしながらハーフスペースと呼ばれるところや、中盤とDFのライン間に侵入して崩す形を得意とするが、そのような危険なエリアにスペースを与えないだけのコンパクトさと陣形を持っているのが今日の相手。また、前線にはスピードのある2枚を置いているため、シティとしても失うリスクのある縦パスを積極的に狙うことはしない。これによって、毎回難しい試合を強いられる。

価値あるフェランの1プレー

今日のような試合では、「個の打開」が一つポイントになる。特に、中央を使えず外回りの展開を強いられる中では、サイドの突破がチャンスのきっかけとなる。シェフィールド・ユナイテッドは、外から狭いエリアにシティが侵入してきたところを奪ってカウンター、というのが狙いだった。だからこそ、狭い中央を使わずに大外だけで得点に結びつけた序盤のフェランの1プレーは非常に価値あるプレーだった。ルベンからの裏へのパスに抜け出したフェランは、一度は体勢を崩すもすぐに起き上がり、相手DF2枚を見事にかわしジェズスのゴールをお膳立て。結果的にこのゴールが決勝点となって勝ち切れたが、仮に均衡状態が続いていたらおそらくシティに嫌な雰囲気が流れていただろう。前がかりになりカウンター一本でやられるなんてことはよくあることだ。そういった展開にさせなかったフェランの粘りにはアシスト以上の重みがあった。

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堅守を支える若きリーダー

CBにとって相方が誰であるかは重要な要素だ。これまでストーンズと鉄壁の守備を築いてきたルベンの今日の相方は、怪我から復帰したラポルテ。その上、普段とは違い右でのプレーということもあり見える景色や勝手は多少なりとも変わってくる。ということもあり、このコンビの出来には注目していたが、「ルベンはCBとしてレベルが高い」と改めて感じる結果となった。第一にシュートブロックが達人級だ。彼が滑ると必ずシュートが身体に当たる。当然だが相手が彼に向かって蹴っているのではない。シュートコースに入る感覚が優れているのだ。また、ポジショニングと予測も非常に的確で、シティの弱点であるカウンター対応もバッチリ。前線でボールを保持している間にもロスト時のカウンターに備えてより良いポジショニングを意識している。対人でも無駄なファールはせず遅らせるべきところ、スライディングタックルに行くべきところの判断を決して間違わない。オタメンディの一か八かの賭けタックルを見てきたため尚更対応の丁寧さが際立つ(オタメンディは大好きです)。彼の人間性や生まれ持った素質だけでなく、プレーの丁寧さや緻密さもDFリーダーそのものだ。今日も相手に与えたチャンスらしいチャンスは終盤のフレックのミドルのみ。今のルベンは決して突破できない大きな壁として君臨している。

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1点差では何が起こるかわからないが、1点あれば勝てる。これが今のシティだ。切り替えの早さとハードワークという基本を軸に、連動した守備でチャンスすら与えない。これでリーグ戦8連勝、公式戦は12連勝と絶好調。また、1月の9試合を全勝したことで、イングランドサッカー133年の歴史で初となる1ヶ月で9勝を記録した。次のバーンリー戦を終えるといよいよ強豪との連戦が始まるが、心配は全くしていない。まだまだ勝ち続けるぞ!

 

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