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【プレミアリーグ】魅力的な3CBの共演

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プレミアリーグ第22節 vsバーンリー

マンチェスターシティ 2-0 バーンリー
得点者:ジェズス(3分)、スターリング(38分)

絶好調シティは開始3分、中盤2列目から飛び出してきたベルナルドが見事なターンからシュート。これはGKポープに弾かれたがこぼれをジェズスが押し込み幸先よく先制。その後も相手のブロックを押し下げながらシティが攻め込み展開は続き、38分にポケットを攻略したギュンドアンのクロスにスターリングが合わせ2点目を奪取。バーンリーは、最前線のバーンズとウッドという大型FWが共に欠場したこともあり肉弾戦を挑むことはできず。さらにシティの攻撃によりSHもかなり自陣深くに押し下げられチャンスらしいチャンスは作れず。結果、試合を通してシュート2本、枠内シュートは0本と完敗。シティはストレスなく勝利を手にした。

4-3-3から3-1-3-3へ

シティのSBの組み合わせは非常に理にかなっている。両SBの特性に合わせてチームの陣形を自由自在に変えていく。この日はRSBにカンセロ、LSBにラポルテのペアで試合に臨んだ。メンバーを見た時におおよその配置は予想できたが、まさにその予想通りボール保持時にはカンセロがIHのベルナルドとギュンドアンの列まで上がり、最終ラインが右にスライドし3バックを形成する形に。基本的にはこの3-1-3-3(3-1-5-1)のシステムに変形し、後ろの4枚でボールを確実に前進させていった。最終ライン両脇のラポルテとストーンズから質の高いパスを供給できるだけでなく、CBを3枚並べているため守備での安定感が一層高まる点もこの配置の利点だ。その狙い通り、ラポルテは試合を通して攻撃の起点となるパスを何本も通し、先制点のシーンも攻撃の出発点は彼の正確なフィードからだった。また、ベルナルド、ギュンドアン、カンセロの3人は相手の中盤の間で顔を出し、4枚を中央に密集させる。そうすることで後方から比較的容易にWGのスターリングとマフレズへのパスルートを確保できていた。今日の2ゴールは共に両サイドからハーフスペースを攻略した形であり、これもペップの狙い通りだったのかもしれない。

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ストッパーとしての成長

ロドリは着実に成長を遂げている。足元の技術には以前から定評があるが、今季は課題である守備面での貢献も大きい。当然チームとして守備が機能しており、彼の負担が大きすぎないという側面もあるが、ボールを刈り取る力やカバーリングの意識は良くなっている。データを見ても、今季はフェルナンジーニョよりもデュエル勝率やボール奪取率は高い。また、191cmの長身を生かし空中戦でもチームの助けになっている。中盤でスペースを与えてしまうと、どうしても彼の鈍さが露呈してしまうがそういったシーンも作らせていない。来週の2連戦はプレミア屈指の“速い”チームとの対戦。ここでロドリの真価が問われるだろう。

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WGの課題

一方、WGの2人には不満もあった。シティではワイドでボールを受けた際、多くの場面で味方が内側でアクションを起こす。ボールを持つ選手は、味方を使うか自分で仕掛けるかを判断する。今日のスターリングとマフレズはこの判断が良くないように思えた。バーンリーの守備は4-4-1-1で、幅をとった両WGにボールが入るとSBとSHが対応する。5バックとは違い、SBがつり出された4枚の穴は大きく、ここに走り込む選手に良い形でボールが入ると決定機が生まれやすい。だが、両者は基本的には「ボールプレーヤー」であり、特にスターリングは味方を使うプレーを得意とはしない。今日の試合ではまさにこの内側を走るベルナルドやギュンドアンを使えば崩せそうなシーンでもカットインを選択することが多かった。単独突破が武器であることは間違いないが、判断を間違えればその仕掛けはチームの攻撃の停滞を生み出す。2点目のシーン以外でも、出せばチャンスになるシーンは少なくなかった。

リーグ戦9連勝で首位をがっちりキープしたシティ。次節は鬼門アンフィールドでのリバプール戦だ。ここで勝利できれば上位陣をさらに引き離すことができる。だが、相手はシティにとって最大の難敵だ。直近のパフォーマンスは明らかにシティの方が充実しているが、おそらくこの試合にはあまり関係ない。とにかく勝利にこだわれ!

CmonCity

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